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片頭痛ー抗CGRP関連薬とその先にある新薬の展望ー

今年の4月に片頭痛の予防薬として、抗CGRP関連薬が日本でも使用開始され、現在3剤が使われるようになりました。しかし、痛みのコントロールが従来の治療で不十分で、日常生活に何らかの支障をかかえている患者さんでもその金額にためらうことが多いのが現状です。費用対効果は間違いなくあることは、先行した米国などの治療成績などから確かですが、患者さんへの充分な説明がまだ不足しているのではと考えることもあります。

今回は新しい情報としてgepant剤についてお知らせします。gepant剤はCGRP受容体拮抗薬として開発されて、片頭痛の原因となるCGRPの働きを抑える作用は現在の抗CGRP関連薬と同じですが、現在の関連薬が注射薬であるのに対し、経口薬(点鼻も可能)として服用できます。予防薬として、また痛みを抑える頓挫薬としても使用可能ということでFDA(アメリカ食品医薬品局。食品などを取り締まるアメリカ合衆国の政府機関)で承認されている薬がすでに3剤ありますので、日本での使用が可能になる日はそれほど遠くないかもしれません。間違いなく、朗報です。

思えば、今広く使用されている片頭痛の頓挫薬のトリプタンは最初に認可されたのは注射薬のみ(経口薬は後程認可されました)で、10年以上前は片頭痛の発作で、救急車で搬入された患者さんがトリプタンの注射で30分程度で痛みなくなり帰宅されることがしばしばありました。当時、早く経口薬が認可されないかと願ったのは患者さんのみならず多くの医療関係者も同じ思いでした。ただ、経口薬が出てきた後も、注射薬が不要になることは決してなく、今もトリプタンを服用しても服用が遅かったなどの理由で歩けないほどの頭痛を訴えてこられる患者さんに、劇的に効く切り札的な存在価値があります。

おそらくgepant剤が使用できるようになっても抗CGRP関連の注射薬はその効果などからおそらく必要な薬剤として使われてゆくでしょう。また、新しい情報がありましたらお知らせします。

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