04/05,
2026
【33】国際頭痛週間に寄せて
英国を拠点とする頭痛領域のNGOである Lifting The Burden(LTB) より、
国際頭痛週間(International Headache Week:IHW「2026年3月15日〜21日」)に関する国際的な啓発活動への協力依頼が日本頭痛学会へ届きました。
これを受けて、学会ホームページにも関連資料が掲載されています。
詳しくは以下をご参照ください。
https://www.jhsnet.net/pdf/international_zutsu_week.pdf
今回は、その中で示されている「7つの重要な声明」をご紹介します。
■ 国際頭痛週間における7つの声明
【1】世界の 3 人に 1 人、約 29 億人が 1 つ以上の頭痛疾患 を有しています
最新の世界疾病負担研究(Global Burden of Disease study:GBD)によると、
頭痛疾患は、世界人口の 34.6%(3 人に 1 人以上)が有しています
片頭痛は、世界の 7 人に 1 人(14.1%)が有しており、一般に考えられているよりはるかに多い疾患です。
【2】頭痛疾患は神経疾患であり、他のすべての神経疾患を合わせたよりも大きな健康への影響をもたらしています。
【3】頭痛疾患は男性・女性・子どものすべてにみられますが、女性により多くみられます(男性の約 2 倍)
【4】鎮痛薬の使いすぎは、頭痛を改善するのではなく、悪化させます
【5】頭痛疾患は、世界中すべての国の人々の健康に影響しています 国の所得水準にかかわらず、その影響はほぼ同じです
【6】頭痛疾患による世界的な健康障害は、30 年間ほとんど変化していません
【7】群発頭痛:すべての頭痛の中で最も激しい痛み
■ 「たかが頭痛」と思っていませんか?
ここからは院長としての私の考えです。
日本では、頭痛に対して「たかが頭痛」「市販薬で何とかなる」といった認識がまだ根強く残っているように感じます。しかし実際には、頭痛は非常に頻度が高く、生活の質(QOL)を大きく低下させる「病気」です。 特に片頭痛や群発頭痛は、日常生活や仕事に深刻な影響を及ぼすことも少なくありません。また、鎮痛薬の使いすぎによって、かえって頭痛が悪化する「薬剤乱用頭痛」も問題となっています。
■ 我慢せず、専門的な診療を
頭痛の多くは、適切な診断と治療によって改善が期待できます。
- 頭痛の回数が増えている
- 市販薬が効きにくくなってきた
- 生活に支障が出ている
このような場合は、我慢せずにご相談ください。
頭痛は「よくある症状」ですが、「適切に治療すべき病気」でもあります。
つらさを抱え込まず、いつでも受診してください。










