01/14,
2024
片頭痛と光(まぶしさ)
片頭痛は様々な誘因で引き起こされます。低気圧、女性の場合の生理は避けて通れないものですが、睡眠(不足、過剰の両方とも、特に週末の寝だめ)、光、音、においで引き起こされる頭痛は何とか避けて通りたいものです。今回は光(まぶしさ)についてお話します。眼はものを見るための大事な器官ですが、2002年に「内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)」という細胞が発見されました。この細胞はものを認識するという働きではなく、「まぶしさ」を感じ、ここからの刺激が松果体部に伝わりメラトニンの分泌などを通じて日内リズムにかかわる大事な役割をもちます。まぶしさによって片頭痛が起きる人はこのipRGCと脳が過剰に反応してしまうことが原因としてあるようです。ipRGCが反応する光の波長帯のピークはブルーライト(青白い光)で、片頭痛のある人はブルーライトの波長を避けることが有効のようです。具体的には屋外ではブル-ライトカットのサングラスをかけていただくといいようです。屋内では白色蛍光灯を電球色(橙色)に変えてみてください。余裕があれば、調光可能なスイッチを付けてみるのもいいでしょう。まぶしくなくなり頭痛の頻度が減ることが報告されています。まだすべて解明されている訳ではないようですが、生活上でのお得な知識として役に立てれば嬉しく思います。