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CGRPを標的にした新しい片頭痛治療薬

2001年に片頭痛の治療薬にトリプタンが出てから、つらい痛みのコントロールが可能となり、患者さんにとって大きな福音になりました。トリプタンは①セロトニン受容体を介して拡張した血管を収縮させる、②炎症を引き起こし、血管拡張作用もあるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの神経伝達物質の働きを抑えることで頭痛を直します。しかし、トリプタンは副作用としてのどや胸の圧迫感、締め付け感、息苦しさなどがでることがあります。また血管収縮作用があるために、心筋梗塞、脳梗塞などの既往のある患者さんは服用を控えなければならず、万能とは言えません。 神経伝達物質のCGRPは頭部の痛みを伝える三叉神経に豊富にあり、何らかの原因で三叉神経が刺激されると神経末端から放出されて片頭痛発作を引き起こす、最も大きな薬理作用があるペプチドと報告されています。近年このCGRPの働きそのものを阻止する薬の開発が進められてきました。 ウイルスなどの異物が体内に侵入すると免疫の働きでそれを排除するためのたんぱく質が体内で生成されます。これが抗体です。新薬はCGRPにだけ作用する抗体や、CGRPが作用する受容体をブロックする抗体を最新技術で作成し、これを投与することにより、片頭痛発作を抑えるというものです。治験(製造販売のため承認を得るための臨床試験)では充分良好な結果が得られているようですので、安全性などが確認されれば近い将来には使用できるようになるでしょう。トリプタンが副作用などで使えない、または効果が不十分な患者さんにも期待できそうです。また、続報を詳しく報告します。

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